栄村は千曲川が信濃川に名前を変える長野県最北端で、新潟県との県境に位置しています。
東西19.1km、南北33.7km、周囲106km、総面積は271.33kuで90%以上を山林原野が占めています。
村北部を千曲川が東西に横断し、村の南北に縦断し志久見川や中津川が流れています。村南部は鳥甲山、苗場山を中心に2,000m級の山々が連ねる山岳地帯で、近年登山が人気です。
村の主要道路は国道117号と405号で、村には北陸新幹線が乗り入れる飯山駅へと続くJR飯山線の駅が4つあります。村の主要な駅である森宮野原駅からは村内や隣町の新潟県津南町を経由し秋山郷地区への路線バスが運行しています。また、村内ではデマンド交通も運行しています。
JR飯山線で飯山市、国道117号線で野沢温泉村、長野県道502号(奥志賀林道)で木島平村と山ノ内町、国道117号線と国道405号線で新潟県津南町と接続しています。その他、苗場山、関田山脈、白砂山をはさみ新潟県湯沢町、新潟県十日町市、新潟県妙高市、群馬県中之条町と接しています。
栄村は日本海型の気候により全国でも有数の豪雪地帯として知られています。JR飯山線の森宮野原駅には日本最高積雪地点(7.85m)を示す標柱や、雪に埋もれた街を写したパネルが展示してあります。この他、森宮野原駅には平成23年に栄村に発生した長野県北部地震を伝える展示施設、絵手紙の展示、電気自動車の充電器などを設置しています。
絵手紙はこの他、道の駅信越さかえで火焔式土器や民芸品などと共にご覧いただけます。
秋山郷(あきやまごう)は栄村と新潟県津南町にまたがる地域で、村内でも村役場や駅がある場所からは山を挟んだところにあり、行き来にはお隣の新潟県津南町を経由し車で断崖絶壁の山道を約1時間かかります。川原から湧き出る温泉、平家の落人伝説、どぶろく作り、マタギ文化などが残る秘境の地です。
栄村は四季折々に顔を変える千曲川の渓流や岩屏風、苗場山麓ジオパークなどがあり、風光明媚な地域です。
村では冬の手仕事として猫つぐらなどの民芸品作りが現在まで伝えられています。
栄村ではかつてトマト栽培が盛んでした。栄村振興公社では宮川農園で栽培された厳選完熟トマトを「さかえむらトマトジュース」として加工し販売しています。また、公社では日帰り・宿泊・温泉施設「トマトの国」を運営しています。
ユニークなところでは、商いをしていない個人宅にも珍しい名前の屋号(呼び名)があり、小滝地区では玄関先に看板を出されています。交通安全の看板には個人の苗字で呼びかけ、安全を訴えた少し変わった物がいくつも村内に設置されています。
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